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宅建民法を図や一覧表でわかりやすく!*権利関係法令*③~意志表示~(瑕疵のある意思表示~詐欺・強迫~)

 

今回は意思表示についてのpart2です。

意思表示に関する問題の出題頻度は、前回の「意思の不存在」と今回勉強する「瑕疵のある意思表示」からほぼ毎年1問です。

前回の意思の不存在より難しい言葉もなく、ド凡人なわたし(Key)でも身近な話題なのでイメージしやすかったです。

 瑕疵のある意思表示が本試験に出たら、「ラッキー」と思えるように理解しておきましょう!

     意思表示とは

意志表示とは、自分の「思い」を外部に「表示」する行為をいいます。

たとえば、土地の売買契約に際して、売主が「土地を売ります」と申込をする、買主が「土地を買います」と承諾をする行為のことです。

原則として、申込と承諾の意思表示をしてその意思表示が合致することで契約が成立し、権利と義務が発生します。

 

     意思表示の種類

具体的には、意思表示には「意思の不存在」と「瑕疵(かし)のある意思表示」の大きく2つに分類されます。

 

意思の不存在

 

「意志の不存在」とは、意思(思っていること)と表示(意志表示の内容)が食い違っていることを言います。

民法では、意思と表示が一致しない場合(=意思の不存在)として下記の3つを定めています。

  1. 心裡留保(しんりりゅうほ)
  2. 虚偽表示
  3. 錯誤

瑕疵のある意思表示

「瑕疵のある意思表示」とは、意思と表示が一致している場合であっても、その意思が他人の不当な行為によって形成された意思表示のことをいいます。

瑕疵のある意思表示には、下記の2つがあります。

  1. 詐欺
  2. 強迫

     瑕疵のある意思表示とは

瑕疵ある意思表示とは、意思の形成過程に瑕疵がある場合のことをいいます。
意思と表示が一致しているので、心裡留保や通謀虚偽表示・錯誤などの意思の不存在とは異なります。
この瑕疵とは、「詐欺」や「強迫」のことを指します。
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

詐欺

「詐欺」とは、他人をだまして錯誤に陥らせ、それに基づいて意思表示をさせることです。

たとえば、Aさんが所有する甲土地は5000万円の価値があるのにもかかわらず安く買いたいBさんが「Aさんの土地は1000万円の価値しかないよ」とウソをついてAさんを信じ込ませ、Aさんは甲土地を1000万円で売る意思表示をしたような場合です。

このような、詐欺よる意思表示は取り消すことができます

 

AさんとBさんの当事者間の契約が取り消すことができました。

しかしここに第三者のCさんが登場したらどうなるのでしょうか?

たとえば、Aさんの甲土地は5000万円の価値があるにもかかわらず、Bさんにだまされて1000万円で売る意思表示をしました。その後BさんはCさんに甲土地を転売しました。この場合AさんはBさんとの契約を取り消して、Cさんに対して甲土地を返してもらえるのでしょうか?

 

結論からいえば、CさんがBさんがだました(=詐欺)について知らなかったら(=第三者善意)なら、AさんはCさんから甲土地を取り返すことはできません

CさんがBさんがだました(=詐欺)について知っていたら(=第三者悪意)なら、AさんはCさんから甲土地を取り返すことができます

詐欺による取消は、善意の第三者に対抗できません。

瑕疵のある意思表示 詐欺

Aさんは詐欺を受けたのに、善意の第三者Cさんに対抗できないなんてAさんがかわいそうな気もしますが、

民法ではAさんは不注意でだまされてるんだから、何も知らないCさんの方を保護しよう!ということです。

 

そしてよく宅建試験に問われるのは「第三者詐欺」です。

たとえば、AさんはCさんにだませれて、5000万円の価値がある甲土地を1000万円でBさんに売る意思表示をしました。

 

この場合、相手方であるBさんがCさんの詐欺について知らなかった(善意)の場合は、AさんはBさんに甲土地を返せとはいえません(善意の第三者に対抗できない)。逆を言えば、BさんがCさんの詐欺を知っていたら(悪意)なCさんと通謀してなくても、AさんはBさんに甲土地を返せと主張できます。

第三者詐欺

 

強迫

「強迫」とは他人に恐怖を与えて、その恐怖によって意思決定や表示をさせることです。 

たとえば、Aさんが所有する甲土地は売る気はなかったのにBさんに脅されて売る意思表示をしました。

このような、強迫による意思表示は取り消すことができます。

 

三者のCさんが登場したらどうでしょうか?

詐欺の場合は、善意の第三者には対抗できませんでした。

しかし、強迫の場合は善意の第三者にも対抗できます。

瑕疵のある意思表示 強迫

強迫はそれだけで悪質で本人(Aさん)を保護する必要があるので、第三者(Cさん)からの強迫でも対抗することができます

第三者強迫